ホトトギスと妹殺し
どんな伝承か
ホトトギスは一日に八千八声鳴くという。明るくなると一緒に鳴きだすという。それには次のような話がある。昔、困窮の年に、妹が食べ物をとって来ては姉にくれていた。姉は、自分にこんなものをくれるのだから、妹はもっといいものを食っているだろうと思って、妹ののどをつっきってみた。すると、妹が自分と同じものを食っていたことが分かった。そのつぐないのために、姉は鳥になって一日に八千八声鳴くのだという。またホトトギスは鳴くのに忙しくて子供を育てられないので、鳥の王様であるモズが、かわいそうだといってかわりに育ててくれるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高山村の民俗――昔話(群馬県民俗調査報告書 第21集・群馬県民俗調査報告書・民俗調査報告)
『高山村の民俗(群馬県民俗調査報告書第21集)』所収の昔話。群馬県吾妻郡高山村に伝わる口承を採録する。