割り込む仏と弓取りの邪魔
どんな伝承か
ワカドノに頼んで死者を呼び出す口寄せでは、目当ての仏以外が割り込んでくることがあった。親類の仏が押し分けて出てきたり、結婚しないまま早死にした仏が会いたくてやって来たと名乗ったり、生前に虐げられていた子守が現れたこともあるという。こうした邪魔が入って呼びたい仏へ行き着けないとき、ワカドノは水を浴びて割り込む仏を退けなければならない。男の仏を弓取り、女の仏をヘラ取りと呼び、その妨げを弓取りの邪魔、ヘラ取りの邪魔といった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。