姫が身を投げた井戸と車井戸の禁忌
どんな伝承か
家例の禁忌は一軒の家にとどまらず、マケや村全体へ広がることがある。小川では井戸に車井戸もツルベも使わない。昔、ある姫が井戸の中で自ら命を絶ったからだと言い伝えられている。禁忌はいわれの分からないまま守られている例が多い中で、これは理由の語られる数少ない一つである。作らない植物としてはキュウリ・ゴマ・ネギ・里芋・カボチャ・ササゲなどが挙げられ、井戸の作法のように植物以外に及ぶ禁忌もあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。