ムラの霊と虫送り
どんな伝承か
大治町ではムラ境いの神や道の神の伝承は聞かれないが、天王祭りの折に集落外れへシメナワを張り、虫送りで稲につく悪霊を村の外へ追い出す儀礼があることから、ムラには諸種の霊が潜んでいるとみなされていたらしい。各大字には辻の地蔵が祀られ、西条の明治町付近は昔の刑場跡で祟りがあると恐れられたため、長谷川いとめが地蔵堂を建てて供養すると災難が止んだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大治町民俗誌 下――霊と神・怪異・俗信(大治町(編)・大治町民俗誌・自治体史(民俗))
『大治町民俗誌 下』第五〜八節所収の霊と神・怪異・俗信・民間療法。愛知県海部郡大治町に伝わる心意現象を採録する。