狐に化かされた話(前半)
どんな伝承か
壬生町藤井馬場の橋本タキが語った話。うちのおじちゃんは酒の好きな人で、ある日、川中子というところで酒を飲み、徳利に酒を買って帰った。途中、平地林を越えて墓地のところまで来たとき、ある人が出てきて、おれのうちに来て炬燵に入らっせと言う。その人の家へ行って炬燵に入ると、その酒を売ってくれと言うので、売って金をもらって帰った。次の朝、もらってきた金を見ると葉っぱだった。母が寄ったという所へ行ってみると、おじちゃんが尻をつけた跡は墓地にあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。