殿里のご坊の石(生子の石)
どんな伝承か
昔、殿里の道路をつくる際に橋をかけたが、その橋のところで子供がしょっちゅう怪我をしたという。そこを通りかかったある坊さんが、大きな石を持ってきて橋のところに置いていった。その石には小さな赤ん坊の足跡がついており、そのため生子の石ともいう。子供が夜泣きをしたり足を怪我したりしたとき、この石を洗ってきれいにみがくと治り、また足が丈夫になるともいわれた。なお殿里にある石は右足の跡で、左足の跡のついた石は筑波山をまたいだ真壁の方にあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史・自治体史(民俗))
『土浦市史 民俗編』所収の伝説。茨城県土浦市に伝わる神社・寺・池泉・地名起源の伝説や、狐・蛇・カッパの登場する短い口承を採録する。