敵兵の首を洗った首洗い井戸
どんな伝承か
土浦の今泉を流れる天の川のそば、愛宕山の下のあたりに、「首洗い井戸」と呼ばれる野井戸があった。古老が語るには、戦国の世に今泉の城主が攻めてきた佐竹の軍勢を迎え撃ち、討ち取った敵の兵の首をこの井戸で洗い清めたのだという。井戸はおよそ十年前ごろまでその場所に残っていたが、いまは失われたと伝わる。首を洗ったという言い伝えがそのまま井戸の名になって、土地の人々に語り継がれてきた。
原典より
今泉町を流れる天の川近く、愛宕山下付近に「首洗い井戸」といわれる野井戸が、十年前ごろまであり、古老の話では、戦国時代に今泉城主が、佐竹軍を迎え撃ったとき打ち取った敵兵の首を洗った井戸といわれている—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)
『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。