天気を占う矢作の後生車
どんな伝承か
矢作から宍塚へ通じる道のわきに、後生車が一基立っている。昔の子どもたちは「あした天気になあれ」と唱えながら、これを上から下へ回したという。逆向きに回すと雨が降るといわれていたので、遠足や運動会の前日には、とりわけ熱心に回されたそうだ。もっとも、この後生車がそこに建てられたほんとうの理由は、昭和八年の水路改修の際に墓地を掘り返すことになったため、その供養として建てたのだという。
原典より
昔、子どもたちが「あした天気になあれ」と上から下へ回したそうです。—— 土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
土浦市史 民俗編――伝説(土浦市(編)・土浦市史)
『土浦市史 民俗編――伝説』は、市史の民俗編のうち第一節「土浦の伝説」と第二節「ことわざ」の冒頭を収める。首洗い井戸、狐の嫁入りや化かされ話、宍塚大池の大蛇、佐野子のカッパの手、弘法大師の石いもと照井、大聖寺の竜の爪、如宝寺の木食上人の入定など、市内の地名・寺社・池にまつわる伝説を、古老の話や市報・ふるさと運動の調査・資料館の調査・『東村誌』から引いて記す。各話に見出しを立て、ことわざは天候・動物などの題目ごとに番号を付けて掲げる。