北村霊媒と亡児新樹の姿
どんな伝承か
日本の心霊研究にも学術的な試験に堪える霊媒が現れてきたとして、亀井霊媒とならんで北村霊媒が挙げられている。北村の本領はむしろ心霊鑑相の方面にあるが、透視もやれば縄ぬきや襦袢ぬきもやり、また盛んに自動書記も行い、死者の霊魂の姿などはのべつ幕なしに目撃しているという有様であった。その北村が初めて鶴見の浅野宅を訪問した時には、縁先に佇む亡児新樹の姿を認め、最初は新樹を生きている現世の人間かと勘違いしたという滑稽談もある。北村のような者は、ほとんど半分足を超現象のエーテル界に突き込んでいると言ってよいくらいだと評されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊縦横談(浅野和三郎・心霊縦横談 第一輯・近代(大正〜昭和初期))
日本のスピリチュアリズム(神霊主義)の祖・浅野和三郎が大正12年〜昭和11年に発表した心霊問題の論文15篇を収める『心霊縦横談 第一輯』。