**群馬県邑楽郡大泉町**
どんな伝承か
篠塚で、天然痘(ほうそう)で亡くなった姉妹の話が伝わる。妹は五つ、姉は七つほどで相次いで疱瘡で死に、一緒の棺に納めて埋めた。ところが親が毎日墓場に通い墓石にもたれて寝ていると、「おめえそっちよれ、せめえからそっちよれ」という声が聞こえた。三日目の晩、旦那が本気で聞き入れて墓を開けてみると、姉のほうがまだ生きていたという。急病で死んだ者はすぐに埋めるものではないと語り継がれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。