痛みと血がしらせた恩師の死
どんな伝承か
右手にちょっとした痛みを覚えて見ると、血がにじんでいた。そそっかしい性分なので、知らないうちに切ったのだろうと傷口を探したが、どこにも見つからない。あとで分かったことだが、ちょうどその時刻に、小学校の体育の恩師で児童文学者でもあったK先生が、心臓麻痺で亡くなっていたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。