昭和三十九か四十年の七月末頃のこと、母が昼頃、庭の草
どんな伝承か
昭和三十九か四十年の七月末頃、近江八幡市の母が昼頃庭で草むしりをしていると、家の中で仏壇のリンが鳴る音を聞いた。誰もいないはずと手を止めて見に行ったが、誰の姿もなかった。それから四、五日して、広島県尾道に住む父の弟が亡くなったという知らせが届いた。魂は親元に帰るというのは本当かもしれないと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。