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銚子丸の雑魚寝で起きた人違い

所在地東京都江東区
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

内国通運の通運丸、または銚子丸という外輪の汽船が、東京の高橋を起点にして銚子まで通っていた。船の中ほどに機関室があり、その前後が客室で、薄べりの上に雑魚寝をする。日が暮れると隅に豆ランプがひとつ灯るだけで、機関の震動が絶え間なく続いた。常陸の田舎の盆から銚子丸で帰った若い夫婦のうち、妻が家に着いて帯を解きながら、あんな所でと甘えた声を出した。夫にはまるで身に覚えがない。暗い船中で誰かが妻に寄り、妻は夫と思い込んでなすままにさせていたのだった。大悶着になったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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