高宮城家と高嶺家の悲恋を結ぶ霊示
どんな伝承か
ユタの伊識春野が受けた霊示のうち、二節めの文に託されたのは昔の士族の縁結びであった。首里に高宮城家と高嶺家という旧家があり、この二家の先祖たちが悲恋をしているという。高宮城家には逆立ち幽霊を救ってやったという逸話をもつ先祖がおり、その二男が高嶺家の娘と愛しあっていた。ところが男は中国へ勉強に行く途中、台風にあって帰らぬ人となってしまう。高嶺家の娘はこれを悲しんで一生独身で終わったと伝わる。この二人を結ばせてやってくれ、というのが霊示の内容で、伊識にとっては二番めの仕事であった。旧家に関わる仕事だけに、精神的には苦労したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ユタと霊界の不思議な話(月刊沖縄社・昭和(1985年・昭和60年前後))
月刊沖縄社が1985年(昭和60年)前後に刊行した「ユタ・ハンドブック」。沖縄の女性霊能者ユタ20名(実名取材8名=新垣好子・漢名光子・金城米子・玉城静子・玉寄郁子・原田貴美枝・伊識春野・諸見里よし子)への取材を、序章の体験談5話、第一~四話の問答34項目、第五話「ユタを母に持った子の手記」、伊識・金城の霊示事例、有名霊能者120人名簿、用語集で構成する。