一郷山の砦の宝物
どんな伝承か
多野郡吉井町多比良の一郷山にあった砦について、『輪軍記』上巻はこう記す。城の南門は楠門と呼ばれ、この所には宝物を納めた蔵が十五、六もあった。楠の老木があったが、火にあって残らず焼けてしまい、水を打つ者もいなかった。火は二十日ほども燃え続けたので、この所をおき中というのだという。信玄の陣所まで残らず焼失し、目も当てられぬありさまであった。この城には「朝日さす夕日もてらす此城に宝ぞとまる楠の下」という歌が一首伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)