一夜の宿の礼に水が湧いた弘法井戸
どんな伝承か
前橋市の嶺町に弘法井戸と呼ばれる湧き所がある。昔、このあたりは水の出ない土地で、人々が難儀していた。ある時、乞食姿の坊主が通りかかったので、一夜の宿を貸し、谷底まで下りて水を汲み上げ、風呂まで沸かしてもてなした。坊主は、明日あそこへ行って見よ、水を出してやると言い残す。翌朝、家の者が言われた場所へ行ってみると、水がぼこぼこと湧き出していた。それからというもの、村は水に困らなくなったという。この坊主は弘法大師で、金剛杖で突いたところから水が出たのだと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)