おはる狐の椀貸し
どんな伝承か
椀貸伝説で什器を貸してくれる霊物を狐とするのが、坂井郡新保村灌頂寺の「おはる」という名の狐である。このおはる狐は大層な金持ちで、新保の松原の奥に豪壮な邸宅を構えて住んでいる。村に法事や祝儀があって什器が多数必要な時は、その付近へ行き、これこれの理由でお椀が何人前、お膳が何人前入用だから何日までに貸してほしいと頼むと、その日までに届けてくれる。向村の何兵衛は法事の時に膳を何人前借りたということが、付近の村々で語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))