井之川のチュンタマシ
どんな伝承か
鹿児島県大島郡の徳之島、井之川の集落では、人魂のことをチュンタマシと呼んでいる。それが村から海の方角へ飛んで行くと、三日と経たないうちに死人が出るといい、反対に村から山の方角へ向かった場合は、三年待ってから死人が出るといわれる。尾を長く引くものは女の魂、短いものは男の魂で、女のチュンタマシは夕食を済ませたころに、男のチュンタマシはアマヨネと呼ぶ夕暮れどきに飛ぶという言い伝えもある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。