忠岡南
どんな伝承か
忠岡町忠岡南での話。五年前の暮れ、語り手は歯の抜ける夢を見た。口の中が歯でウワーッといっぱいになり、吐き出しても吐き出しても歯が出てくるという夢で、苦しくて目が覚めた。そういう夢を二度見た。その話を義母にすると「よくない夢だ」と言われ、暦にも歯の抜ける夢を見ると身内に不幸があると書いてあった。案の定、三か月ほどして実家の母が助からない病気であることを知らされ、そして一年後、母は亡くなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。