これは主人の実家で五十数年前に本当にあったことです
どんな伝承か
岐阜県安八郡神戸町のある家で、五十数年前に主人の弟が四歳で亡くなった。その直後、主人の父は地蔵菩薩の夢を見た。しばらくして名古屋を訪れた際、夢に現れた地蔵に似た約七十五センチの像を見つけて譲り受け、屋敷前の道路脇に堂を建てて供養した。ある時、隣村の女性が参拝に訪れ、自分の子の皮膚病が夢のお告げに従ってこの地蔵に祈ったところ治ったのだと告げたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。