雨漏りを訴えた姑の夢枕
どんな伝承か
昭和五十年頃の話。親戚の家では弟が跡を継ぎ、兄夫婦は別に所帯を構えていた。ある日、兄の妻の夢に亡くなった姑が現れ、雨が降ると濡れて困る、弟がちっとも構ってくれないので何とかしてほしいと訴えた。気にかかった夫婦が弟の家を訪ねてみると、藁屋根が壊れたまま直されておらず、雨漏りで仏壇が濡れていた。これのことだったのかと合点した兄夫婦は、さっそく仏壇を自分の家へ引き取って供養したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。