トップ広島県の伝承安芸高田市

今から約百年位前のこと(明治初期)である

所在地広島県安芸高田市美土里町北
年代現代
登場
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

今から約百年ほど前、明治初期の広島県高田郡美土里町北での話。雪も消えた弥生の頃、五、六人がいろりを囲んで話していた。そのとき一人が、自分の山には大きな松の木があるから、あれを切って薪にすればこの春中は楽だろうと言った。その夜、その家の納屋のほうで煙の臭いがするので行ってみると、黒い大きな人がいた。部落総動員で探したが分からなかった。気味が悪いので神主に清めてもらうと、あの松は天狗さんの気に入った松で、それを切ろうと言ったので怒られたのだろうと言われた。その後もその松に挟まれて死にかけた者がある。それで土地の者は旧の四月五日に祭りをし、小豆飯と酒を供える。松は今は枯れているが、誰も手をかけない。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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**天狗の木(そのたたり)**伐採の祟り

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