わしの母親は、わしのお婆さんの生んだ子やなしに、もろ
どんな伝承か
和歌山市に伝わる話。養い子として育てられた母親は、幾度となく乳をもらいに北出へ通ったという。ある夜泣きやまぬ我が子を抱いた祖母が「天狗さん松」の下を通ると、松の上から天狗の大きな笑い声が響き渡った。恐ろしさに動けなくなり、笑いが止むのを待ってようやく乳をもらいに行き、帰りは送ってもらったという。祖母から母が聞かされた話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。