田川(5)
どんな伝承か
熊本県芦北郡佐敷町田川の話。ある中年の男の話として伝えられる。もうだいぶ前のことだが、知り合いの家の棟上げの祝いに招かれて行った帰り道、山の中で木を伐る音が何度も聞こえてくるので不思議に思い、持っていた携帯電燈のライトを向けてみると、音はバッタリやんでしまった。ヤマワロの仕業だったと思う、と語っている。丸山学『熊本県民俗事典』に採られた一条である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。