稚児淵
どんな伝承か
西頸城郡西海村の水保(現・糸魚川市水保)の水保川に、稚児淵という淵がある。昔、稚児がこの淵で身を浄めては、水保の観音堂で舞を舞ったと伝わる。稚児淵の名は各地にあり、播磨の増位山では享禄三年五月十一日の会式の日、舞と詩歌で座興を助けた稚児の小猿が賞物の争論から打擲され、悲憤のあまり淵に身を投げたといい、また蒲田寺の僧伝密が稚児の白藤と共に入水した処ともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。