海女の忌日には沖へ出ぬ
どんな伝承か
文部省の迷信調査協議会の俗信調査で、漁業に関するもののうち日の吉凶に関わる例は五つある。新潟県筒石(漁村)からは、海女が十月十八日に沖へ出て死んだと言い伝えられており、その日は沖へ出られないという例が第五十四例として報告された。同じ項には青森県八戸の「子供が生れて七日の中は船に乗つて沖へ出られない」、島根県恵曇の抜錨の日取り、大分県姫島の「月の七日と廿日は初めて漁に出ない」などが並ぶ。原典はこれらを禁忌のうち行為と日取りを規定するものと位置づけている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。