明神石
どんな伝承か
兵庫県揖保郡網干町。今ある小学校脇の坂、以前脇坂家の下屋敷があって御屋敷と呼んでいる所に、方三、四尺の紺色をした生石が四つ五つあり、これを明神石、またはかねかけ石といって、歯の痛むときこの石に祈願する者がある。昔、加茂明神がここに現れて化粧され、石が紺色をしているのは、そのとき明神が紅をつけた残りをここへ捨てたためだという。蛤の貝で海水を掬って来いと命じられたのに村人が聴かなかったので、明神が怒られたという話もある。
原典より
現在ある小学校脇の坂にあり、以前、脇坂家の下屋敷のあつた御屋敷と呼んでゐる處に、方三四尺の紺色をした生石が四つ五つあるのを明神石、またはかねかけ石といつて歯の痛む時この石に祈願する者がある。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。