上總の七里法華
どんな伝承か
上総の「七里法華」とは、七里にわたる家々がことごとく法華宗に帰依したことを指す俚説であるという。『笠森寺縁起』には、笠森の地で日蓮の教えに触れた人々が、笠森の里から東金の浦まで七里の間ことごとく法華の門に入ったと記されている。『房総志料』はこれを長柄・山辺の二郡にわたる六、七里四方の地を指すものと伝える。この地方が七里法華と呼ばれるようになったのは文明年中のことで、酒井氏がその地の寺院を破壊し、悉く法華宗に改めさせたのが始まりだと伝えられている。
原典より
「上總の七里法華」といふ俚説は、一には、法華の家家七里に亘つて信奉してゐるとの意だといふ。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。