豊永郷の深山から連れ来た山ミコ
どんな伝承か
寛永十九年壬午の春、豊永郷の深山から、山ミコと呼ばれる者が高知へ連れて来られた。大柄な男で肉づきは逞しく、年齢は六十ばかりに見えたという。食物を与えれば何でも食べた。二、三日して、元の所へ返し遣わされたと『土州淵岳志』にある。豊永は吉野川の上流、土佐長岡郡にあたり、この辺りでは山ミコという呼び名もあり、その者の元の居所も知れていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。