高木町の荒神墨と川童
どんな伝承か
水虎考略後篇巻三の新聞雑記に載る川童の話の一つ。佐賀高木町の商家の娘で十一二歳の者が、寺子屋の帰りに隣家の童子に会い、観音院の前の川で遊ぼうと約束した。家へ戻って食事をし、出て行こうとする時、親がこれを聞いて用心のために竈の神を拝ませ、荒神様守りたまえと言ってその子の額に竈の墨を塗って出した。約束の童子は近づくと娘の額を見て、お前は荒神の墨を戴いて来たからもう一緒に泳ぎたくないと言い、憮然として去った。それで童子が川童であることが知れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。