トップ東京都の伝承国分寺市

恋ヶ窪の地口行燈に残る江戸の名吟

所在地東京都国分寺市恋ヶ窪(一つ葉松)
年代昭和
登場柳田国男
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

一つ葉松の下の牛頭天王の祠には、最近の祭の諸道具が雑然と立てかけてあり、地口行燈のまだ破れないものが二三本混じっていた。覗き込んで読むと、雀が振袖を着て釣鐘を見ているのが「雀道成寺」で、その隣には翁の面をかぶった人に右手に扇子、左に茄子を持たせて「なすはおきなのたつみ風」と題してある。これは江戸でも名吟に数えられた「きのふきた風けふみなみ風あすはうき名のたつみかぜ」という歌のもじりであった。品川あたりの海の見える色町で歌われたものらしいが、それがどうしてこんな野中の村の地口行燈に残っていたのか、まさしく江戸文化の破片だという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

種別から探す

牛頭天王地口

国分寺市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第3巻』の伝承