飯田の家が代々越えた金澤峠
どんな伝承か
柳田国男は明治三十四年の初冬、信州に入り上諏訪に泊まった翌日、藤沢村からの迎えで杖突峠を越え、御堂垣内の村農会の集まりに出た。後に飯田で伯父にこの故事を話すと、代々一生に何十遍も越えた金澤峠という道だと言われた。江戸へ出る近路として尾張・三河以西の商人が急ぐ際に通ったといい、停車場名も程なく青柳と改められ、金澤は麓の村の小さな地名として残るのみとなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。