阿室の大火の奇瑞と改名
どんな伝承か
大火の際、山手へ吹き付ける風は強かったが、岡一族の屋敷の奥に祀った弁天様脇の樹に火の粉がかかる頃から急に風向きが一転した。御真影を移した碇氏の新築だけが一軒助かったのも奇瑞とされ、村人はこれらの不思議に感動して御嶽の拝殿を立派に営んだ。それまで『シマタテカミサマ(島立神様)』と拝んでいたこの拝所を、以後は『秋葉神社』と称えて崇敬することに決めた。土地の人々は新たに神を迎えたのではなく単純な改名だと捉えているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。