身代わり地蔵
どんな伝承か
天文年間、豊後国高田庄中津留村に年老いた母と二人暮らしの親孝行な男がいた。母の好物の瓜を食べさせたい一心で、信仰する地蔵菩薩に詫びながら瓜畑に忍び込み瓜を盗んだ。二度目に忍び込んだ際、待ち構えていた畑の持ち主に肩口深く斬りつけられたが、翌朝目覚めると傷ひとつ負っていなかった。持ち主が驚いて寺を訪ねると、御本尊の地蔵菩薩が肩口を深く斬り割られていた。地蔵菩薩が男の身代わりとなったのだとわかり、以来この地蔵は身代わり地蔵と称され遠方からも参詣者が絶えなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大分県の民話 第1集(土屋北彦・大分県の民話シリーズ・江戸時代~明治時代(昭和初期の編纂と推定))