経を読む姿で石になった奥方
どんな伝承か
坂城町の苅屋原の下手には採石場があり、その左手の山の頂に、苅屋原の方を向いて経を読む尼のように見える石が立っている。土地ではこれを比丘尼石と呼ぶ。村上義清が葛尾城を捨てて越後へ落ちのびたとき、奥方も姫城を脱け出し、苅屋原を通って力石の方へ避難した。その道すがら、奥方は麓に暮らす民の行く末を思って足を止め、この村の人々が末永く幸せであるようにと祈り、そのまま石になったのだと伝えられている。苅屋原の七不思議の一つに数えられる話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・江戸時代~昭和期の伝承集約)