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落人塚

所在地愛知県北設楽郡東栄町大字奈根入仏
年代伝承(長篠の戦=天正三年(1575)後)
登場武田方の落人
出典愛知県伝説集

どんな伝承か

北設楽郡一帯は古くからたびたび戦場となり、塚や墓が無数に残るという。三輪村大字奈根、いまの東栄町にある名も伝わらぬ塚もその一つで、長篠の戦に敗れた武田方の落人が道に迷ってたどり着き、疲れと飢えで倒れた。村人が抱き起こすと、甲斐の国の者だ、死んだら甲斐の見える所へ埋めてくれと言い残して息絶えた。落人をかくまえば重罪という織田方の触れを恐れ、村人は死体を捨て置いた。その後、落人をむごく扱った家々に不幸が続き、村人自身も病んでうわごとに死体のことを口走ったため、息子が探し出して手厚く葬った。入仏の地名はここから起こったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

愛知県伝説集(福田祥男・昭和三十六年(1961)刊)

尾張・三河(愛知県)に伝わる伝説を山/海/水/給水・雨乞/地蔵・観音/石・岩/城跡・屋敷跡/塚・墓/地名/動物・変化/植物/祟り・怨霊/山人・巨人/社寺/その他の15章に分類して集成する。尾張富士の背くらべ、女人禁制の山、河童・狐狸の変化、雨乞いの淵、戦死者の塚や落人伝説、社寺の縁起や地名の由来など、愛知の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を地名つきで網羅する。

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