ケンムンの始まり
どんな伝承か
七つと五つの兄弟がノロ神さまの養子になっていたが、継母のノロは二人をよくいじめた。ある日、朝寝をしたと叱られ、山へ行ってフザハとシゲクの枝を取ってこいと命じられたが、二人は知らずに取らずに戻り、また叱られて山へ戻り高野で泣いていた。そこへテダクモガナシ(太陽神)が来て、アザハとシゲクを折って与え、親に渡すとき逆手で投げつけよと教えた。その通りにするとノロはたちどころに死に、二人は高野へ戻った。テダクモガナシはギスにさわるなと教え、兄をケンモン、弟をウバにして木に登らせた。しかしケンモンは教えにそむいてギスの目を突いたので、人は目を病むようになり、痛むときはケンモンのいたずらを止めるクチを唱えるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。