髪を洗う天女とナーガ家の神拝み
どんな伝承か
ナーガ・シュットマ家の男が川沿いの山を歩いていると、上流から髪の毛が流れてきた。さかのぼって行くと、天降りした娘が飛び衣を脱いで髪を洗っている。男はその衣を盗み取り、娘を妻とした。二人の間に男の子が二人生まれたが、天女は高倉の俵の中から飛び衣を探し当て、子を残したまま天へ昇っていった。それ以来ナーガ家では七月に神拝みをするようになり、その日は決まって雨が降ったという。地上へ置いてきた子を思う天女の悲しみの涙だと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。