稲の始まり
どんな伝承か
昔、ある老人が子や孫を連れて畠回りをしていると、どこからともなく天人が現れ、年齢を問うたので百二十歳と答えた。子や孫は繁昌しているかと問われ、孫や曾孫までできていると答えると、天人は美しい心根の人だとほめ、稲の作り方を教えて村人にも伝えよと言って去った。老人が喜んで帰り、教えの通り稲作をすると素晴らしい米ができた。比地川の上手、中の宮に近い右岸山麓のミルク田がその跡で、一年越しの豊年祭はこの田を拝んで始まる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。