アガリシン川の天女と飛び衣
どんな伝承か
兼久のアガリシン川で水を浴びていた天女を、兼久の男が見つけ、飛び衣を隠し取った。天へ帰れなくなった天女は男の妻となり、三人の子をもうける。ある日、上の二人が末子をあやして歌う唄から、白の下に隠された飛び衣のありかが知れ、天女は年上の二人を左右の腕に抱き、末子だけを地上へ残して昇っていった。残した子を思って天から白米が落とされるようになったが、ある者がそこへ下着を干したため不浄となり、白米は降らなくなったという。男は竹を植えてそれを頼りに子を連れて天へ昇り、天女と再会したものの、冬瓜を縦に切ったところ大水が出て、その流れに落とされてしまったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。