古宇利島始祖
どんな伝承か
島尻郡伊平屋村我喜屋で語られた話。古宇利島に男と女が二人いた。着物は着ておらず全部裸で、天から落ちる餅を食べていた。二人は余った餅を粗末にしていたが、年をとると知恵がつき、余った餅を、またひもじくなったら食べると言って棚に隠すようになった。天の神は、物を大事にするなら自分達で働いても生きていけると考え、以後まったく餅を落とさなかった。二人は海へ行って貝がらを取り、魚を少しずつ取って食べて育った。ある日、夫婦で海を見ていて恥ずかしいということが分り、木の葉で体の端を隠すようになった。古宇利島はこの二人から広がり、今も御獄の前に祀られているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。