阿旦の実で命をつないだ最初の男女
どんな伝承か
石垣市に伝わる話。島に最初に生えたのはアザネブラという阿旦の類の木で、やがて一面に茂った。次にその根もとの下に宿借が穴を掘り、カブリーと声を立てて姿を現す。続いて同じ穴から、やはりカブリーと唱えながら人間の男女が現れ出た。日が経つにつれて二人は空腹を覚え、ふとアザネブラを見上げると、大きな丸い実が黄みを帯びた赤に熟していた。二人はそれを取って食べ、以後その実で命をつなぎ、子孫が栄えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。