淀姫さんと鯰
どんな伝承か
淀姫さんの氏子には鯰を食ってはならぬという掟があり、食えば腹が痛むといわれている。昔、川上川には魚も多かったが、まむしが年を経て変化したという「かなわ」という怪物がいて、夜更けに官人橋を渡るとこれに襲われて死ぬので、土地の人は恐れおののいていた。ある夜、親子二人が舟で川魚をとっていると、火の玉のようなものが舟へ近づいてきた。かなわだと思った途端、二人は気絶した。気づくと川岸に大きな鯰が死んでおり、腹を切り開くとまさしくかなわを呑み込んでいた。二人はねんごろに鯰を葬り、二度と鯰を捕らず食わないと淀姫神社に固い誓いを立てたという。鯰は淀姫さんのつかいだから食わないという伝えもある。
原典より
淀姫さんの氏子にはなまずを食うてはならぬという掟があり、食えば腹が痛むといわれている。—— 日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。