布を惜しまぬ女を祀る切機寺
どんな伝承か
弘法大師は機を織る女のもとを訪れ、手拭にする布を切ってほしいと頼んだ。何度足を運んでも女は惜しまず布を与えたので、大師はそれまでの布をひとつなぎに戻して女へ返したという。やがて大師は女と機とをかかえて山上へ登り、女を観音として祀った。機を寺の前の池へ投げ入れると、そこから樫の大木が生えたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。