弘法大師と須志山の鬼の石合戦
どんな伝承か
川上町高山に伝わる話では、須志山に住む鬼が村人に悪さを働くので、弥高山の弘法大師がこれをたしなめた。すると鬼は逆に泥を投げつけてきたため、怒った大師も石を投げ返し、泥と石の合戦が数十年も続いた。負けた鬼は大山へ逃げ、須志山には大師の投げた石が、弥高山には鬼の投げた黒土が残った。大山へ移った鬼は讃岐の金比羅に喧嘩を仕掛けてまた石を投げ合い、大山の北壁が削れているのは、金比羅の投げた石で砕けたからだという。途中に落ちた石は川上町芋原に点在している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。