女岩の下に引き込まれた蛸取りの女
どんな伝承か
豊田郡安芸津町の風早、駅前の沖合にある岩は、潮が引くと頭を出す。江戸のころは女石と呼ばれ、今は女岩といわれている。昔、この石の下には大蛸がすんでいた。あるとき近くに住む女が、潮の引いた海面に蛸が足を一本のぞかせているのを見つけ、切り取って持ち帰った。翌日からも同じことが続き、八日目になって怒った蛸は、残る足で女を巻き取り、大石の下へ引きずり込んでしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。