竜灯
どんな伝承か
山口県岩国市に伝わる話では、毎年十二月晦日の夜、鶏島のあたりから小さな提灯のような青赤い光が海上に上がり、空で分かれて鳴渡明神や伊保庄般若寺の竜灯松にかかるといわれてきた。この瀬戸を船で通る際には、海上のことや阿波の鳴門の話をしてはならないという禁忌があった。これは、用明天皇の御代、豊後国の長者の娘・般若御前が奈良の都へ向かう途中、この鳴戸の渦に巻かれて船が転覆したという言い伝えに由来するという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。