水を注いで本寺の火を消した月江
どんな伝承か
小阪部には、近江の永源寺を本寺とする神遇寺があった。これを開いた月江和尚はある夜、本寺が焼けている、手伝おうと言い出し、軒下の石へ水を注ぎ続けたという。数日の後、永源寺から使いが訪れ、火事の折に神遇寺の提燈がいくつも掲げられて消火を助けてくれたおかげで、火が早く鎮まったと礼を述べていった。遠く離れた寺の火災を、和尚が水を注ぐしぐさひとつで消し止めたと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。