かすがいで曲げられた御神体
どんな伝承か
同じ日名の御崎神社について語られるもう一つの伝え。この社は威光が高く、手拭をかぶって前を通れば鼻血が出、馬で通れば落馬するといった災難が続いた。領主がこの地を巡視した際にも、馬のまま社前を過ぎて落ちた。そこで領主は鍛冶屋に命じ、御神体の足をかすがいで曲げさせて、高すぎる威光を抑えさせた。以後、災難は起こらなくなったが、日名では鍛冶屋を始めると災いが降りかかるといわれ、鍛冶屋がなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。