おりゅう柳
どんな伝承か
杣師の父親が、柳の木の根元にいた美しい姫を嫁にもらった。姫はそのとき、この木だけは切ってくれるなと言った。嫁のおりゅうに子が生まれ、三歳になったとき、三十三間堂を建てるのに棟木がないから切ってくれと言われ、父が柳を切るとおりゅうは消えてしまった。切った木はどうしても動かず、京都中の女の髪の毛で縄をなって引いても動かなかったが、おりゅうの子に綱を持たせると動いたという。おりゅうは柳の精として生まれていた女であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。